ヒツジのいらない枕、どれがいい?口コミ・評判は?

枕選びに悩む「枕難民」の間で、「秒で寝落ちする」と話題の「ヒツジのいらない枕」。

しかし高価なため、購入を迷う方も多いはず。

この記事では、主要モデルの特徴や実際の利用者のリアルな口コミを紹介。購入を検討している方に役立つ情報をお届けします。

ヒツジのいらない枕の主な特徴

「ヒツジのいらない枕」が従来の枕と一線を画す理由は、その「素材」と「構造」にあります。 ここでは、その心地よい寝心地の基本となっている、5つの大きな特徴を説明いたします。

柔らか新素材「TPE」

枕の本体に使われているのは、「TPE(熱可塑性エラストマー)」というジェル状の特殊な素材です。ゴムのような柔軟性とプラスチックのような耐久性を兼ね備え、医療器具などにも利用されています。まるで水に浮かんでいるかのような独特の心地よさを生み出し、多くの利用者から高い評価を得ています。  

通気性抜群の「三角格子構造」

枕の内部は、無数の三角形が連なる格子状の構造になっています。この「三角格子構造」は、点で頭を支えることで圧力を効果的に分散させるだけでなく、枕の内部に空気の通り道を確保します。

従来のウレタンフォーム枕などで課題となりがちだった熱や湿気がこもるのを防ぎ、一晩中快適な温度を保ちやすくなっています。  

丸洗いできて衛生的

衛生面への配慮も大きな特徴です。枕カバーはもちろん、TPE素材でできた枕本体も水やぬるま湯で丸洗いが可能です。汗や皮脂、ホコリなどが気になった際に手軽に洗浄できるため、常に清潔な状態を保てます。TPE素材自体がカビやニオイの発生しにくい性質を持っていることも、衛生的に長く使い続けられる理由の一つです。  

活性炭配合による消臭効果

枕本体の黒い色には理由があります。素材であるTPEには、消臭効果を持つ「活性炭」が練り込まれているのです。活性炭には無数の微細な孔があり、汗や加齢などに伴うニオイの成分を吸着する性質があります。これにより、枕の気になるニオイを軽減する効果が期待できます。  

10年使える驚きの耐久性

一般的な枕の寿命が1年から3年程度とされる中、ヒツジのいらない枕は「10年使える耐久性」を謳っています。その自信の根拠となっているのが、10年間の寝返りに相当する8万回もの繰り返し圧縮試験です。この厳しいテストをクリアしても、厚みの減少率はわずか0.6%に留まったとされています。この驚異的な耐久性は、素材であるTPEが非常にへたりにくい性質を持つことによります。高価な製品ではありますが、頻繁な買い替えが不要になるため、長期的な視点で見ると経済的であるとも言えるでしょう。   

ヒツジのいらない枕の選び方

ヒツジのいらない枕には複数のモデルが存在し、「結局どれがいいのか」と迷う方も多いでしょう。最適な枕は寝姿勢や体格、そして個人の好みによって大きく異なります。ここでは、主要な3つのモデル「至極」「極柔」「調律」を比較し、自分に合った枕を見つけるための指針を示します。

まずは、各モデルのスペックと特徴を一覧で確認しましょう。

モデル名 (Model)公式サイト価格 (税込)サイズ (約)高さ(低/高)重さ (約)特徴こんな方におすすめ
至極 15,800円54×35cm8cm / 10cm3.2kgバランスの取れた標準モデル仰向け寝が多い方、標準的な高さを好む方
極柔 22,000円60~68×33~37cm9cm / 11cm4.1kgシリーズ最大・最柔モデル横向き寝が多い方、包み込まれる柔らかい寝心地が好きな方、高めの枕が好みの方
調律 19,800円55×35cmTPEコア4cm/4.5cm クリスタルファイバー1cm/2cm/3cm2.4kg14段階の高さ調整可能自分に合う高さが分からない方、日によって高さを変えたい方、低めの枕が好みの方

(注) 価格やスペックは変更される可能性があります。  

「至極 (しごく)」 – バランスの取れたスタンダード

「至極」は、ヒツジのいらない枕シリーズの中で最も基本的で人気のあるモデルです。標準型を好む方向けのモデルです。  

枕の上下を裏返すことで、高さを8cmと10cmの2段階で切り替えられるのが特徴です。これにより、ある程度の好みの調整が可能です。寝心地は、TPE素材ならではの適度な反発力と沈み込みのバランスが良く、仰向けでも横向きでもスムーズな寝返りを促すと評価されています。  

「極柔 (ごくじゅう)」 – 包み込まれる、大きめソフトタイプ

「極柔」は、その名の通り、シリーズの中で最も大きく、最も柔らかく、そして最も高いモデルです。

幅が60~65cmとワイドな設計で、高さも9cmと11cmの2段階から選べます。この仕様は、特に横向きで寝る方にとって大きな意味を持ちます。横向き寝では、肩の厚みのぶん、頭とマットレスの間に大きな隙間が生まれますが、「極柔」の高さと大きさは、その隙間をしっかりと埋め、首や肩への負担を軽減します。  

口コミでは、頭全体がふんわりと包み込まれるような、贅沢な寝心地が高く評価されています。

「調律 (ちょうりつ)」 – 自分だけの高さが見つかるカスタムタイプ

「調律」は、枕選びで最も難しい「高さ」の問題に正面から向き合ったモデルです。TPE素材の本体コアと、厚さの異なる3枚のシート(クリスタルファイバー)を組み合わせることで、実に14段階もの高さ調整を実現しています。  

このモデルの存在は、ヒツジのいらない枕シリーズが利用者の声に耳を傾けて進化してきたことを示唆しています。固定式の「至極」や「極柔」で最も多く見られた「高さが合わない」という不満点を解消するために開発されたのが、この「調律」と言えるでしょう。自分に最適な高さが分からない、あるいは日々の体のコンディションによって高さを変えたいという方にとって、これ以上ない安心感をもたらします。

口コミでは、この調整機能があることで、高価な枕選びの失敗リスクを大幅に減らせる点が評価されています。

ヒツジのいらない枕の気になる口コミ・評判

ヒツジのいらない枕 悪い口コミ・評判

価格が高い

最も多く聞かれるのが、価格に関する意見です。15,000円から20,000円以上という価格は、枕としては高く、買うのをためらってしまう大きな理由になっています。効果を実感したユーザーからも、「もう少し安ければ」という声が見られます。  

高さが合わない

特に固定式の「至極」と「極柔」において、最も一般的な不満点です。「自分には高すぎた」「逆に低すぎた」といった口コミがあります。

人それぞれの体格や寝るときの姿勢によって、枕が合う・合わないという相性の問題があります。これが、枕選びが難しいと言われる理由です。
この点が不安であるという方は、自分で高さを調整できる「調律」モデルを検討するのがいいかもしれません。  

ヒツジのいらない枕の良い口コミ・評判

一方で、多くの利用者がこの枕によって睡眠の質が大きく向上したと報告しています。高価な投資に見合う、あるいはそれ以上の価値を感じた人々が評価するポイントを見ていきましょう。

寝つきが良くなり、ぐっすり眠れる

「頭を乗せるといつの間にか眠っている」「夜中に目が覚める回数が減った」といった声が多数寄せられています。圧力が分散される心地よさと、熱がこもらない快適さが、スムーズな入眠と深い眠りを促すようです。不眠に悩んでいた人が、この枕を使い始めてから眠れるようになったという劇的な改善例も報告されています。  

首や肩の不快感が軽くなった

自分に合う枕が見つからない方にとって、一番つらい悩みの一つが、朝起きたときの首や肩の痛みです。
この枕を実際に使った多くの方が、「朝の首こりや肩の重さが楽になった」と実感しています。
これは、枕の「三角格子構造」が頭から首のカーブに隙間なくフィットし、寝ている間の筋肉への負担を軽くしてくれるためだと考えられます。

水に浮くような独特の寝心地

この枕の一番の魅力は、「TPE素材」と「三角格子構造」が生み出す、他に類を見ない寝心地です。
頭の重さをうまく分散させる力(体圧分散性)が非常に優れているため、「まるで水に浮かんでいるみたい」な解放感を味わえると評判です。
この、まるで無重力のような感覚が、心と体の両方をリラックスさせてくれるようです。

寝ている間に枕がずれない

寝相があまり良くなくても、朝まで枕が定位置に留まってくれるため、安心して眠れるという評価が非常に多いです。枕がズレるストレスから解放されることは、多くの利用者にとって大きなメリットとなっています。  

口コミ総評

「ヒツジのいらない枕」は、誰にでも合うわけではなく、人によって評価が分かれる枕です。

優れた機能で「首や肩の痛みが楽になった」と喜ぶ声も多いですが、価格の高さや枕の高さなどが合わない、という意見もあります。

大切なのは、自分の寝る姿勢や好みをよく考えることです。その上で、自分に一番合ったモデルを慎重に選ぶことが、この枕と良い出会いをするためのポイントになります。

よくある質問

Q:どのモデルがおすすめ?

A:選び方の基本は以下の通りです。

  • 標準型、仰向け寝が多い方は、バランスの取れた標準モデルの「至極」が適しています。  
  • 横向きで寝ることが多い方、包み込まれるような柔らかさと高さが好みの方は、「極柔」が適しています。  
  • 自分に合う高さが全く分からない方、失敗を避けたい方、低めの枕が好みの方は、14段階の調整機能を持つ「調律」が最も安心できる選択です。  

Q:枕のお手入れ方法は?

A:枕本体、枕カバーともに手洗いが可能です。50℃以下の水またはぬるま湯で、優しく押し洗いしてください。洗濯機や乾燥機の使用は素材を傷める原因となるため絶対に避けてください。洗浄後は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で完全に乾かします。    

Q:枕カバーだけ購入できますか?

A:はい、購入できます。各モデル(至極、極柔、調律など)専用の枕カバーが、公式サイトや各オンラインストアで単品販売されています。

Q:枕の耐久性はどのくらいですか?

A:メーカーは「10年の耐久性」を謳っています。その根拠として、10年間の使用に相当する8万回の圧縮試験を行った結果、枕の厚みの減少率がわずか0.6%だったというデータを公開しています。高価な枕ですが、頻繁に買い替える必要がないと考えれば、長期的な視点でのコストパフォーマンスは高いと言えるかもしれません。  

まとめ

ヒツジのいらない枕は、従来の枕とは全く異なるアプローチで快適な睡眠を追求した製品です。

その評価は賛否両論ありますが、成功の鍵は、自分自身の体と睡眠スタイルを理解し、それに最適なモデルを選ぶことに尽きます。

値段はお高めですが、自分に合うものを選べば、長く続いた枕探しを終わらせるきっかけになるかもしれません。